熱交換塗料Q&A

熱交換塗料という言葉をはじめてお聞きになる方や、ご興味を持たれた方、もっと詳しく熱交換塗料を知りたいみなさまにむけて、Q&Aを掲載いたしました。熱交換塗料をご検討いただく際の参考にご活用ください。
ここに記載されている内容は、現在までの実績や一般的傾向に基づき記載しております。効果等は諸条件により変動するため、記載内容のすべてを保証するものではございません。あらかじめご了承ください。

そもそも熱交換塗料ってどんな塗料?

熱を別のエネルギーに変えて、温度を下げる効果のある塗料です。ここ近年の酷暑下では、熱中症対策などが大きな課題となっています。空調設備の整備はもちろん、熱交換塗料の併用で空調効果をさらに高めることもできます。
ひとつ注意していただきたいのは、塗れば温度が冷蔵庫のように下がるということではありません。あくまでも、外部から入ってくる熱をブロックするというイメージです。

どのくらい効果があるの?

塗装表面温度の測定結果では、熱交換塗料は同一色に比べ、30℃近く低い温度を示すといった効果が出ています。また、建物の構造などにもよるため一概には言えませんが、建造物内部は3~4℃の温度下がるケースが多いです。ただし、塗装した場所の状態や条件、用いた色によっても効果に差があります。詳しくは当社までお問合せください。

効果はどれくらい持続するの?

実績として、塗装後10年を経過した場所であっても効果が持続しています。熱交換塗料は安定性の高い材質で構成されていることもあり、耐候性も良好です。長期間経過しても、熱交換能力も塗装そのものの美しさも塗ったときと変わらないとのお声を多くいただいております。

省エネ効果は?

熱交換塗料によって、室内温度が下がるため、必然的に空調機器の使用エネルギーが減り、結果として省エネ・節電になります。また、別項でも説明しておりますが、冬場は室内を保温する効果もありますので、冬季の省エネも期待できます。

どこに塗ったらいいの?

温度を下げたい場所そのものか、熱の入り口となるような場所に塗ると効果が出ます。例えば、家の中の温度を下げたいのであれば、太陽光の当たる場所が熱の入り口になるので、屋根や西日の当たる壁が適切ということがいえます。注意していただきたいのは、塗れば温度が冷蔵庫のように下がるということではありません。あくまでも、熱の侵入をブロックするイメージです。

どうして夏は涼しくなるの?

塗料に含まれる、特殊な素材が熱のエネルギーを熱以外のエネルギーに変えてしまうことで温度が下がると考えられています。詳細な原理については現在もなお解明中ですが、体感や現象として温度が下がることが多数実証されています。

夏は涼しくなるのに、「冬は暖かく」は矛盾していない?

熱交換塗料は、温度25度を境に効果が逆転します。おおよそ、25℃を境に、それ以上では温度を下げる効果を示しますが、それ以下では、逆に温度を保つ方向に作用する効果が表れます。これは、熱交換塗料が人間の生活環境に適した温度に調整する作用があると言い換えることもできます。

どこで買うことができるの?

一般販売はしておりません。特殊塗料のため、効果を十分に引き出すには塗装方法が重要です。塗装は責任施工をとっていますので、専門の指導を受けた業者や人員が現場状況を把握しながら、効果を最大限発揮できるよう塗装します。十分な効果を得ていただくために、お客様との対話と十分なご理解を大切にしています。まずはご質問でも結構ですので当社にお問合せください。

どんな色があるの?

標準色だけでこれだけあります。また、標準色にお好みのカラーがない場合は日本塗料工業会(日塗工)の色見本に準じた調色が可能です。塗料製造の都合上、完全な黒色はできないなどの制約があります。また、日塗工の色見本全色の調色対応ではありませんので、お問合せください。

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色による効果の差は?

色による効果の差は若干ですがどうしても出てしまいます。効果は黒などの濃色系よりも白色、クリーム色のような淡色系の方が高い傾向です。しかし、遮熱や反射型塗料とは異なり、黒や茶色のような濃色系でも効果が得られるのは熱交換塗料の大きな特徴です。

類似の効果をうたう他製品との違いは?

反射を原理とした塗料は、塗装面が汚れると効果が著しく低下しますが、熱交換塗料は塗装面が汚れても効果を発揮し続けます。通常、黒などの濃い色は光が当たると高温になり易いですが、熱交換塗料の場合は濃色系でも効果がありますので、類似効果の他製品に比べ、色の選択肢が多いことも特長です。これらはの特長は、熱交換塗料が、熱エネルギーを変換して温度を下げるという他にないユニークな原理のため発現するものです。

採用された実績例は?

個人様の住宅はもちろん、病院や学校、公共施設、商業施設などにも多く採用されています。プールサイドやゴムチップ、コンクリートのグラウンドなどでは熱中症対策、やけど対策になります。お子様の直接触れる、遊具などへの塗装もよいでしょう。適用できる箇所はまだまだあります。

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そのほかの特徴は?

熱交換塗料は夏場の暑さ対策だけではありません。冬場の凍結防止につながったり、積雪地では未塗装箇所よりも融雪が早まったという報告複数個所から得れています。さらに、熱交換塗料の塗装面は防汚性があり、自動車排ガスなどに晒されても汚れが付きにくく、塗装箇所が綺麗に保たれるといった効果も報告されています。

デメリットはないの?

・塗料の性質で、塗りムラと刷毛塗りがでやすい。外観の美しさ、美装性を殊に求める用途には向きません。また、光沢(ツヤ)を出すことはできません。
・隠ぺい性が低い。(一度塗りでは下地が透けてしまう)
・融雪仕様の箇所では注意が必要です。熱交換塗料とそれらの機能とが衝突して互いの効果が相殺される可能性があります。
・耐摩耗性が低いため、頻繁に車両が通行する場所や、重量物が通過する場所(自動車通行がある道路、フォークリフトが通行する場所など)への適用はお控えください。

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